知っておきたい介護医療院の利点

介護医療院は老人ホームの中でも医療が特に充実しており、医療法人が運営しているところが多い。要介護者が入院できる施設であり、手厚い医療ケアやリハビリを受けることが可能である。また、利用者100人に対して3人の医師が常勤する体制をとっているので安心感がある。それぞれ利用者6人に対して1人以上の看護職員や介護職員の配置が義務付けられ、徹底した医療ケアを実現している。

介護医療院の部屋の構造は病院と同様に相部屋となっている。回復期のリハビリや看護ケアも受けることができ、胃ろうやたん吸引といった症状にも対応している。介護医療院は厚生労働省が指定する、指定介護療養型医療施設の人員、設備及び運営に関する基準を満たしているので、設備も万全だ。

原則65歳以上で、要介護1以上の介護認定を受けていることが入院条件となっている。施設によってはそれ以外にも、長期入院が必要でないこと、伝染病などの疾患を患っていないことを条件に加えている場合もある。施設に申し込んだ後面談を行い、主治医意見書、診断書を確認して入院希望者の健康状態を審査する。この時、介護度についてもチェックを行う。一時金は不要で、万一容態が悪化したとしても一般病棟へ移動することができるのですぐに対応してもらえる。他の介護施設とは異なりイベントやレクリエーションはあまりないが、機能訓練が充実しており、万全の医療体制で利用者をサポートすることが可能である。このような利点を活かし、高齢者が安心して利用できる施設なのである。